第五段階「再生」/死別の悲しみ

私たちは自分にとって大切な人を失うと、自分の人生も終わった・・“ と、
生き続ける事すら意味を持たい・・ように、思ってしまいます。

そして、この思い(孤独な心)に、拍車を掛けるような出来事があります、
それは『失った人』を通して出来上がった人間関係など多くの社会的要素も失ってしまう

愛する者を失った私たちには、苦しみ、空しさ・・だけは、永遠の傷として残ります。
それでも・・、
何かに向かって前へ進まなければならない事を・・、
私たちは、無意識のうちに受け入れていきます。

                     

・再生期の特徴

「自己認識を新たにする」生まれ変わった自分を認識する事、新たな出発が始まる
「自分自身に対する責任を受け入れる」感情的にも自立をする
「喪失をかかえたまま生きることを学ぶ」故人とまったく同じ “身代わり” はいない

・再生期の身体的症状

「元気が戻ってくる」少しずつ元気になって、新しい世界に足を踏み入れる
「精神的に安定する」心の安定と共に人生も安定してくる
「身体に気をつけるようになる」身体を強くして新たな危機に備える

・再生期のもつ心理学的側面

「自分自身のために生きる」自分自身のために生きることを学び、人間的に成長する
「記念日に訪れる悲しみに耐える」悲しみが戻ってきても短時間で終わるようになる
「外の世界に焦点を合わせる」自分を人生の中心に据える同時に外に目を向ける

「孤独を前提として受け入れる」孤独を悲しみのプロセスの一部として受け入れる
「人と積極的に交わる」人と積極的に交わることがいちばんの孤独解消法
「悲しみの長いプロセスを理解する」悲しみを乗り切る時間は人によって異なる

・再生期を乗り切るために

① 最愛の人が亡くって長い時間が過ぎていても、遠慮せずに、その人のことを話し続けましょう。新しい生活の一部としてその思い出を持ち続ける権利があります。

② 健康や身体に良いことをやり続けましょう。
③ 自分が変化したことを自覚しまょう。
④ 故人との事で気がかりな事があるなら原因を取り除くための行動を起こしましょう。

⑤ アイデンティティを確立していく際に自分に余計な制約を課すのは止めましょう。
⑥ 心の準備ができたと感じたら悲しみのプロセスに終止符を打つ「儀式」を行う
⑦ あなたが得たもの思い起こして、例えば新しい友だち・新しい発見や興味など

⑧ 新しいアイデンティティを自覚、最悪の事態を乗り切ったと心に刻む
⑨ 今後も予測しない「記念日反応」があなたを襲っても、もう大丈夫です恐れないで。
⑩ 時に孤独を感じても受け入れ、自分から積極的に他人と交わりましょう。
⑪ 悲しみのプロセスの進行を早めようとするのは止めましょう。


考えさせられる・・

■悲しみの中には強さが隠れています。悲しみが訪れる度に何かを学び変化していく。
 この強さは、残された者が・・その後の人生を模索し、一歩を踏み出すためです。

■「自分自分を中心に据える」ことから始まります。 これが第一歩になります。
 今までは失った人を中心に据えて、その人のサポート役のように生きてきた・・のであれば、
 その焦点を自分へ向けて、自分が、やりたいことなどを模索してください。
 
■私たちは「親と自分」「配偶者と自分」「子供と自分」を同一視し感情も分かち合っています。
 これは自分にとって大切な人たちに、自分自身を委ねているからです。
 これからは、自分で「自分自身を満たす方法を学ぶ」必要があります。

悲しみを乗り切る日数は、故人との関係、本人の性格、ショックの大きさなどなど、
 これら全ては、人によって大きく異なり、目安となる時間を設定することはできません。

■悲しみのプロセスは、順調に先へ先へと進むことはできません
 1つの段階が終わり、次の段階へと進む・・とも、限りません。
 また1つの段階と1つの段階が、同時に襲ってくることもあります。
 そうかと思えば、終わった段階だと思っていた、前の段階へ戻ることもあります。

さまざまな過程の中で、何が起こるのか、私たちは、何一つ、予想する事も出来ません。
それでも言えることは、「全ての段階を歩む」この事だけは確かです。
孤独から脱出するには友人・家族・隣人そして時間、これら全てが重要で必要なのです。


■当時の自分を振り返って

本当に難しいです、やっと、一つ乗り越えられた(?)と、思えた瞬間に、新たな問題が・・が・・ドーンと、立ちはだかる。乗り越えることも苦痛なのに、立ちはだかる壁がどんどん厚くなるように思えて 『もう、イヤ』と、何度も何度も身体も心も泣き叫んだ。

それらは、まるで立ち上がろうとする気持ちを打ち砕くように、立ち上がる事を諦めさせるように・・・、大きな波となって何度も襲ってきました。

そんな時、私は、自分に『仕方ないよ、泣きたいんだから、泣かせてよ』と、
自分を甘やかすように『会いたい、会いたいんだもん』と、自分の心と泣きわめいていた。

ゆっくり、ゆっくり、歩こう、
自分が歩く道を探そう、ゆっくりでいいよ。

自分に厳しく当たらないでね。
自分の心に耳を澄ませて、自分の心と会話して、
たくさん沢山、自分を甘やかしてね。

ゆっくりで良いよ、ねっ。これだけは言えます、
ムリをしないで、自分のペースで、自分の心に耳を傾けて、
ゆっくり、ゆっくり歩もうね。

ちなみに私は、10年という時が流れても、
1人になると、後悔や寂しさに包まれて、泣き続けた。
それでも、自分の道を歩いています。

そうですね、
思い出しても、心が苦しくならなくなったのは・・
15年が過ぎた頃かな・・・こんなに時間がかかる私でも、
時を刻んでいます。

ゆっくり、ゆっくり、あるこう、