第四段階「癒し」/死別の悲しみ

・癒しの時期の特徴

「転換期に達する」
  転換期という境目はありません、だから知らないうちにやってきます。

「コントロールを取り戻す」
  人生に対するコントロール。心へのコントロールはゆっくり戻ってくる。

「役割から解放される」
  家庭の中には1人1人に役割がある、その役割が変化する。

「新しいアイデンティティを確立する」
  心が崩壊すると、アイデンティティも崩れる。自分自身を取り戻す作業を始める。

「自分自身を人生の中心にすえる」
  心が不安定になると何も考えられなくなる、自分が安定できる軸を見つける。

・癒しの時期の身体的な症状

「身体が回復し始める」
  心が抱えるストレスが弱まると、身体が回復し始める。

「元気が出てくる」
  やる気が出てきたら適度な運動が必要です。ムリをせずゆっくりとね。

「眠れるようになる」
  睡眠パターンを元に戻すように努力する。

「免疫機能が回復する」
  身体が回復し、動けるようになると、免疫機能も回復して病気にかかりにくくなる。

・癒しの時期の持つ心理学的側面

「自分と故人を許す」
  死んでしまった事は、故人の責任でもなく、自分の責任でもない。
  その事を自覚するためにも、自分自身と故人に許しを与える。

「忘れる」
  忘れるとは、故人を忘れる事では無く、故人を上手に思い出す事なのです。

「意味を探す」
  死の中に意味を見いだす。

「円を完成する」
  傷を閉じ(ふさぐ)て真の癒しを得る

「未来に新たな希望を持つ」
  未来について考えるようになると希望が出てくる

「現実的な見方をする」
  理想化から現実へ


ちょっと・・まとめてみます

① 意識を自分に向けましょう。前よりもほんの少しでも元気になった自分を認めて。
② 自分で何かを決めてみましょう。それは直観でもいいのです。
  例えば、以前の趣味を今一度、とか、気分転換に近所へ散歩、とか、でもいいのです。

③ 自分を愛する事を学びましょう、
  頑張っている自分、悲しんでいる自分、悔しがっている自分、いつまでも立ち直れない自分、
 そんな全ての自分を、愛してくださいね、そして、始めて他人を愛せるのです。

④ 身体に十分気をつけてください、脳がストレスを抱えると、免疫力も低下します、
 また、体内時計を調整するためにも、正しい食生活を始めて、続けてくださいね。

⑤ 思い出は、あなたの人生の妨げにはなりません、逆に、あなたに元気を与えてくれます。
 それらの想い出は、きっと、あなたを支え続けて、あなたを強くしてくれるはずです。

⑥ 新しい友だち、新しい趣味との出会いは、 成り行きに任せる事も、良いかもしれません。
 とにかくムリをせず、それでも、ほんの少し積極的に一歩を踏み出しましょう。

⑦悲しみから休暇を取りましょう。
 故人を忘れるためではなく、悲しみから逃れるためでもありません。
 頭の中は『故人を失った』この事実のみで、埋め尽くされています、
 そのため、沢山の想い出を思い起こすことが出来なくなっています。
 ほんの少し離れる事によって、もっともっと、色々な思い出を思い起こす事が出来ます。


そうはいっても、難しいですよね、
はい、解ります、はい、苦しいです、いつまでも悔しいです、涙は止まりません。

私はそれでいいと思っています。
泣きたいだけ泣いてください。出来ることならば、大声を出して泣きわめいてください。
どんなに泣いても、涙は涸れません、涙は止まりません。思う存分、泣いてください。


■振り返ると・・

私たちは無意識に『今の状態を維持する』道を選びます、その理由は『楽』だからです。

この『楽』とは、周りの人たちが、気を遣ってくれる、心配をしてくれる、
一方、元気になったら、みんなが気を遣ってくれない、みんなが自分を気にしてくれない、
そんな寂しさ・・も、あるかも知れませんね。

それに、誰も攻めない、みんなが仕方ない、と思ってくれる。
この流れから、私は、
このまま何もしなくとも・・いいんじゃないか、と。
動きたくない、考えたくない、何もしたくない・・、自分の殻の中へ

人は、きっと誰かに甘えていたいんですね。

これは、確かに必要な時間なのですが、長すぎると、
身体も心も、悪化させるばかりで・・・・心も癒えません。

癒やすためには
今一度、自分を、人生の中心にすえる』というプロセスが必要なのです。
それには「自分自身を許す」「亡くなった人を許す」この2つを行う。

■「自分自身を許す」とは、
自分ばかりを責めて、1人で、苦しんでいませんか?

大切な人を失った苦しみは、語りきれません、
「語りきれない」とは、自分を攻め続けている証拠なのです。

そして、今も自分が生き続けていることを、
悔やみ、自分を許せずに、苦しみ続けている・・、

これら全てを許してください。

■「亡くなった人を許す」とは、
この世を去ってしまったことで、この世に生きている私たちに、
これほどまでの苦しみを与えたことについて、故人を許す必要があるのです。
(どうして逝っちゃった、死ななくても良いじゃない、などの心にある思い)

■「忘れなければ・・」と、自分を攻めていませんか?
私は「忘れる必要はない」と、考えています。

現に、私は忘れることはせず、今でも、友だちとの会話の中で、また子どもとの会話の中で話をしています。想い出は、日々の時間の中でも生き続けています。例えば、車に乗っても買い物をしていても、様々な想い出は甦る。私は、これでいいと考えています。故人の事を想い出したり話をしたりすることで、上手に思い出す事を学びます。

■食べること眠ることが整い始めると、ごく自然に免疫機能も取り戻します。


■『癒やす』という言葉で表す事は簡単ですが、
実行する事はとても難しいです。そもそも、癒やす・癒える、とは、いったい、なんだろう・・とか、どんな気持ちになるのだろうか・・、なんて考えると何も浮かばないバカな私で<(_ _)>。

私が考える『癒える』とは、想い出しても哀しい涙が出てこなくなる・・事。
想い出して『ほんわか』と、滲ませる涙が・・表れたなら、癒えた、なのかな・・と思います。