☆虐待を訴えて、救ってくれるのは誰?

児童虐待相談対応件数。(厚生労働省の発表では)

2021年度に全国225か所の児童相談所が児童虐待相談として対応した件数は207,659 件(速報値)で過去最多。2020年度は児童虐待の対応件数は20万5029件に上り10年前に比べて約3.6倍。

 

なぜ、児童虐待が起こるのか? なぜ、防げないのか?
暴力を振るう親や家族から子供を救うには・・、

 

暴力を振るう父親から子供を引き取りたい母親が裁判を起こした。結果は「却下」
不服申し立てを2度し3度の却下と3度の同じ理由を目にした。裁判官は全員男性でした。
裁判官が重視しているのは、『子供の面倒を見る大人が何人いるのか?』
そして、『1度手放した子供を、母親に戻す価値があるのか?』この2点から始まる。

 

そんな裁判官(大人)の思考回路が問題なのです。
裁判も弱者の味方じゃなかった。

 

「ママと暮らしたい」と、訴える5歳の子供の意思は全く裁判官には届かない。その理由は、『子供が母親と暮らしたいのは、“当然だ”』、『寂しいのも、“当然だ”』、と認識してその視線から子供を見つめる裁判官には、子供の声をしっかり受け取ることなど出来ない。そんな裁判官に親の暴力を話せるわけなどありません。また、子供の側に父親や父親の関係者がいれば、なおさら話せない。大切なのは、裁判官が5歳の子供として見つめるのではなく、1人の人間として、また、被害者の訴えだ、と認めて何を言いたいのか聞き取ることなのです。

 

母親は父親の暴力を訴えたが、裁判官の耳には全く届かず、と言うよりも、始から聞く耳など無かった。その理由は、父親と父親の家族が主張する『暴力ではなくしつけの言葉』と『家族全員で面倒を見ている』。という大人たちの表向きの言葉のみを信じる裁判官だからです。そんな裁判に子供と母親は負けた。

 

正当な道を選んで裁判を起こしても、真実を見つめない裁判官の前では、
何の役にも立たず、正当な道が閉ざされた事だけを確認するだけだった。

 

その事実を見つめる母親は、
子供を救うために、残された道、を選んだ。
その後の・・不安と恐怖を・・覚悟して・・

 

数年後に、子供の口から明かされた虐待の数々、、母親は連れてきて良かった、と安堵しながらも、もしも、あの時に連れて来られなければ・・、取り返しの付かないことになっていた・・と。

 

 

暴力から逃げる弱者を守ってくれるのは、誰?

 

 

 

捨てられない新聞の切れ端があります

パパとママにいわれなくても
しっかりと
じぶんからきょうよりかあしたはもっとできるようにするから もうおねがい
ゆるして  ゆるしてください  おねがいします
もうほんとうにおなじことはしません  ゆるして
きのうぜんぜんできなかったこと
これまでまいにちやってきたことをなおす
これまでどんだけあほみたいにあそんだか
あそぶってあほみたいだから
やめるから
もうぜったにぜったいやらないからね
ぜったいやくそくします

2018.6.7 スポーツニッポン紙面/結愛ちゃんが書き込んだノートの全文

 

 

切ない・・、恐怖が伝わってくる。助けて、の叫びが・・。
子供だもん、遊びたいよ・・。

 

 

☆救えなかった命、なぜ・・救えなかったのか?

上記の内容は、 “脅迫されて、許しを請う”  文面だ。
何も、何も悪いことなどしていないのに、こんなにこんなに何度も何度も、謝って、、、
こんなにも、生きたい、殺さないで、と訴えているのに、救えなかった命。

 

子供を支配下に置く行為は、絶対に許せない。

 

何人もの、何人もの大人たちが、この子に関わっていたのに・・・、
救えず、救えなかった現実、この穴は何?

 

絶対にしてはいけない事を繰り返した

なぜ、戻す・・・、
親や大人の言葉を、100% 信じて戻しているのだろうか?
それとも、信じようとして、戻しているのだろうか?
それとも・・・・・???

 

“引き離して、戻す、行為” 3度も、保護をしているのに、なぜ、戻す!
暴力を振るう、親の元へ戻す行為は、子供の命が危うい事をなぜ考えない!

 

せっかく救ったのに・・・、
せっかく、せっかく、救ったのに・・・、

 

命、救いたくとも救えない命もあるけど、、
なぜ、戻すのか、その理由が知りたい、表向きではなく真実を知りたい。

 

 

大人や親は嘘をつく、その場に合わせて堂々と嘘をつく、
その嘘は、嘘とは思わずに、正当化する。

 

子供は必死に助けを求めている、どうして子供の声を重視しない。
その後、子供は・・・諦める。

 

 

※暴力を振るう人の心理を学んで欲しい。

どうして、暴力を振るうのか、それは、生い立ち、人生の時の中にある。
例えば、子供の頃に学んだ出来事が、何らかの切っ掛けで、恐怖からりに変化、また、当時弱者の時に学んだ、回避方法がプラスされて、暴力を暴力とは認識出来なくなっている。

 

「暴力を止めて」と訴えても、『からかっている』『ふざけている』『冗談だよ』『暴力なんか振るっていない』と、自分自身を守る言葉ばかりを並べる人は、暴力を日常的に行っている、また、それを暴力だとは認識出来ないのです。よって、表面だけを見つめていると、容易くだまされてしまうでしょうね。

 

外面がとてもいいので優しい人と思わせることが得意です。家庭内暴力が繰り返されていても、ご近所さんの評判が良く、子煩悩なんて言葉も使われます。このタイプだけでは無いと思いますが、私が知っている加害者は、外面がよく内面が最悪でした。どんだけ加害者は自分を高く評価しているのか、もらいたいのか・・・

 

そんな暴力を振るう親(大人)から子供を離したら、
①残された親(大人)は、どんなことを考えると思いますか?
②子供を戻した後、親は子供をどうするのか・・・予測して欲しい。
③そもそも、なぜ、弱者へ暴力を振るうのか・・・考えて欲しい。

 

そんな心理を考えられないのであれば、
暴力を振るう親から子供を引き離したならば、親の元へ戻さないで。

子供を保護して、暴力を振るう親の元へ、戻す行為は、とても危険です。
理由は、暴力を振るう親は、戻ってきた子供を、愛おしく包み込むと思いますか?

 

外面をとても大切にする加害者は、自分の評価が下がることを恐れています。そのため、自分の手が目が届くところに、被害者を置いときたいのです。また、1度離れた被害者が2度と離れないように、被害者の手足を奪うために、暴力と脅迫を繰り返します。そんな暴力は被害者の死を加速させます。

 

本気で救いたいのであれば、1度引き離した子供を戻さないで。
親(大人)の言葉よりも、子供の言葉を信じて欲しい。

 

 

加害者となる親(父親)の証言に用いられる言葉は「しつけ」という三文字の言葉。
また、傍観者の親(母親)は「止めれば、暴力が自分に向かう」と考えて見て見ぬふり。

 

目の前で繰り返される暴力を見つめる傍観者は、恐怖を学び震えます、次は、自分だと過ぎらせます。そして目の前で繰り返されている暴力が自分に向かってきたら『どうしょ、怖い、避けたい』と思うでしょう。これは、ごく普通の感情です。そのため、繰り返される暴力は、被害者だった傍観者を加害者へ変える。

 

私が怒りを抱えるのは、
2016年12月 児童相談所が一時保護。
2017年 2月 一時保護を解除、結愛ちゃんが自宅に戻る
2017年 3月 児童相談所が2度目の一時保護。
2017年 4月 結愛ちゃんが幼稚園を退園
2017年 7月 一時保護を再び解除
2017年 8月 結愛ちゃんが「パパに蹴られた」と話す。
虐待の問題に詳しい専門病院へ。母親は結愛ちゃんと一緒に数か月通院。

 

この時点で、母親を救えたならば、母と子を救えた・・のではないかと思う。

 

暴力を振るう、加害者から被害者を引き離したのならば、
メンタルだけではなく、お金の問題や住む家の問題も考えて欲しい。
また、孤立させないためにも、実家との繋がりを仲介して頂きたい。

母子寮を紹介するとか、祖父母の元へ帰れるように間に入ったり、
母親が1人で子育てをするには心細いです。その点をカバーする流れが必要です。

 

 

一度、保護した子供を、どうして戻す・・、この流れはnewsを見つめながら、怒りが沸く。
保護して解除する、結愛ちゃんが死亡。これはなるようになった、、出来事でした。

 

 

暴力を振るう加害者が、一番恐れている事は、他人に知られてしまうこと。
被害者が保護された時点で、加害者は不安を抱えて恐怖が沸き怒りをこもらせる。
そんな時に、被害者が加害者の元へ戻ってくる。
加害者が抱える怒りは頂点に、そんな父親は、100%子供に当たる。
今まで以上の暴力が炸裂する。「お前のせいで自分の評判が落ちた」とか「お前のために俺は、こんなに頑張っているのに」と、悪いのはお前だと子供を責め立てるのです。

 

子供を虐待から本気で守るのであれば、
暴力を振る人の心理をもっともっと学んで欲しい。

 

 

2017年12月 父親が単身、東京へ引っ越し 2018年 1月 結愛ちゃんを含む母子3人が東京に引っ越し、父親と再び同居。 児童相談所は、市と連絡を取って転居先の住所を確認し、東京の児童相談所に資料を送り引き継ぎを行った。

このころ健康診断で結愛ちゃんの体重は16.6キロ。この頃から虐待がエスカレートか
2018年2月9日 東京の児童相談所職員が自宅訪問したが、 母親が「関わってほしくない」と話し、結愛ちゃんに面会できず 、2018年2月20日 小学校の入学説明のため関係職員が自宅訪問したが、結愛ちゃんに面会できず 2018年2月下旬 父親が結愛ちゃんの顔面を殴るなどの暴行か、 2018年3月2日 父親が「娘が数日前から食事をとらず嘔吐し、心臓が止まっているようだ」と119番通報。
結愛ちゃんは心肺停止の状態で救急搬送され、病院で死亡。 死因は肺炎による敗血症とみられる。同年代の平均体重がおよそ20キロに対して、結愛ちゃんの死亡時の体重は12.2キロ

2018年3月3日 父親を傷害の疑いで逮捕
2018年6月6日 保護責任者遺棄致死の疑いで母親を新たに逮捕、父親を同容疑で再逮捕

何が本当で、何が嘘なのか、
それは子供が小さければ小さいほど、子供が真実を語っています。
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